小さなことなんだけれど
何もかもが愛しく見える。
見たもの思ったことが可笑しくて、口元を隠してしまうところ。強く手を握り返してくるところ。バランスを崩して、僕の踵を踏んでしまうところ。
小さいことなのに、大きい幸せに感じる。
おにぎりをこさえてくれた。他人が握ったものはどうしても苦手だった。それでも食べたかった。食べて、あなたの顔を見て、幸せになりたかった。
「無理だったら返してくれて良いよ」と言うあなたにとって、この出来事はとても小さなことかも知れない。でも僕には大きなこと。これを食べないと未来は訪れない。
小さな出来事が、この先の自分を大きく左右する。
あなたがくれるモノは、小さいようで大きい要素となりえる。あなたの存在がとても大きなものだからなのか、それとも僕があなたを愛しく思いすぎているからなのか。
おそらく両方なんでしょう。
あなたが笑うだけで、僕は幸せになる。じゃああなたが幸せになったら、僕はどうなってしまうのだろう。破裂?
そんなことはなくて、たぶん幸せになるんだろう。頭打ちしてそう。メーターがあるなら振り切ってそうだけれど。
あなたの幸せは、僕の最上級の幸せなんだと思う。思うから、絶対に辿り着いてみせるよ。