紅茶と君と僕。

気ままに、そのままに。

日常のこと色々

秋葉原はいつ行っても奥まで入れないな

アキハバラ@DEEP』のドラマを久々に視てる。原作は読んだことがないし、その著者の石田衣良も好きじゃないんだけれど、このドラマには結構惹かれるものがある。

放映当時は2006年で、ちょうどセンター試験を受けていた頃だったような気がするな。いや、それより前かな。とにかくドラマ版の『電車男』の後だったのは覚えていて、その所為もあってか、世間的にはアキバ系ドラマはもういいよって雰囲気もあったような気がするなあ。

電車男』は、設定がアキバ系なだけであって舞台はサイバー(仮想空間)上とリアル(現実)を行き来するラブストーリー。一方の『アキハバラ@DEEP』は舞台がアキバの冒険活劇。もちろん仮想空間でやりとりをする場面もあるのだけれど、登場人物がちゃんとアキバの街をうろうろしているところが本当に魅力的に思える。

 

そういえば昔、意味もなく秋葉原に住んでみたかった。というのも、僕には秋葉原という街がなんとなく幻想世界に見えたからだ。どうしてそう見えるのかという理由は割愛するけれど、日常の世界に疲れを感じていた僕は、非日常的な空間へ訪れて、何か刺激になるものを感じたかったのだろうなあ。

後になって、コミックの『パーツのぱ』を読み始めた時も、秋葉原という街に住んで、そこで仕事(この場合PCショップ店員)がしたいとも思っていたな。フリーターをしながら生涯を終える。うん、全然悪くない。必要最低限のお金が貰えて、毎日をゆるーく過ごしていけるなら、それでいいと思えた。むしろそれを強く望んだ。

改めてドラマを視てると、その頃を自分を思い出して、胸が少し苦しくなる。

 

■陽射しがあったかい

お家におじゃました。仕事を終えて、晩御飯を選ぶためにスーパーをうろうろして、それからケンタッキーまで買って…落ち着いていないのが、今思い出しても把握できる。お互いに落ち着いてなかった気がするなあ。

テレビを見ながら、温めたコロッケとロールキャベツを食べ、淹れてもらったお茶を飲んで…、たったこれだけのことなのに、こんなに幸せに思える。ほんとに不思議。

前日は、ミラクルムーンの情報をたくさん調べていて、一緒に見るつもりだったのにな。そんなこと忘れてしまうくらい、一緒に居るってことに幸福感と嬉しさを感じて、気分が高揚しすぎてしまったんだろう。ついでに、一緒に進めようと思っていた研修報告書も忘れた。

朝起きて、ひとりでバスに乗って職場へ向かう途中に見た景色は、なんとも言えないくらい温かかった。朝の陽射しがゆるい影を作っていて、車窓から見える風景は橙色のような山吹色のような…とにかく暖色のレイヤーを重ねてしまったかのような色合い。そして、ランドセルを背負った子ども達や、通り過ぎ行く車を見ては、目から温かさを感じるのだ。

ああ、あなたはいつもこの景色を見て、この景色の中を通って職場へ若しくは僕に会いに来てくれてるんだね。

またひとつ、近づけた気がした。共有できた。何気ない日常の風景なんだろうけど、僕には全然違って見えた。それでも見たものは一緒のはず。だから共有はできたのだ。

 

■たからもの

誕生日に貰ったもの。嬉しくて、用もないのにずっと持ち歩いたり、手帳を開いては書く必要も無いのに使ったりしてる。定価を改めて確認して、やっぱり良いモノだなあと。

その後に、あーやっぱり僕から渡す誕生日プレゼントも同じ価格帯にすれば良かったと少し後悔。もちろん価格でプレゼントが決まるわけじゃないんだけれど、安いモノ持ってきたなって思われてしまうのはやっぱり辛い。その時思ってしまっただけと、優しい言葉をくれたけれど、一瞬でも思わせてしまったのが辛い。今回、正直失敗だ。

気持ちが大切ってのは理解してるんだけどね。がっかりさせてしまったのかなって心配が残ってしまう。ちょっと悲しさも残ってしまった。次回この失敗は取り返そう。